着付けの会|”もっと気軽に、美しさを引き立てる着物”レポート①

第1回:着物を着る準備

2月からスタートした着付けの会、第1回目は半衿付けをしました。
半衿とは着物の下に着る長襦袢につける化粧衿のことを言います。
衿元は埃、皮脂や整髪料など汚れから着物を保護するために無くてはならない必需品です。
半衿の付け方にはいくつか種類があり、縫いつける方法以外にも被せるだけのワンタッチタイプやピンを使う方法、驚きなのが両面テープを使う方法もあるそうです。

吉村さんには基本の縫い付ける方法を教えていただきました。
実はこの半衿の付け方で着姿の美しさが変わってくる程重要な部分でもあるという話を聞いて、針を刺す指が緊張で手が震えてきます。

着物は1枚の布を直線裁断し平面的な衣服ですが、衿肩明きだけは横方向に切れ込みを入れてカーブを作る仕立てだそうで、半衿と着物をぴったりと合わせながら縫っていく作業はなかなか難しそう。慣れるまでは練習が必要だと感じましたが、ここはマスターしておきたいですね。
皆さん黙々と作業しているとあっという間に時間が経ち、残りは宿題です。

半衿付けの後は体に合わせて補正作り。
人によって体型や骨格のバランスは様々ですが、着物のような平たい布は凹凸が多い表面だと余分なシワや緩みが出来やすく、着くずれしやすいそうです。
その為に自分の体に合った補正を作り、しっかり土台を作ります。

1人1人吉村さんに見てもらいながら「〇〇さんはここに足しましょうね」と足りない場所には棉を増やしながら、まるでキャッチャー防具のような補正が出来上がりました。
タオルの補正しか知らなかったので、ここまで土台をきっちり作ることが必要なのだということが解り、吉村さんの着姿が美しい理由が納得。
この体験は面白かったです。

今回はここまで。
終始和やかな雰囲気でとても楽しい時間でした!
次回は「第2回:長襦袢と着物を知る」になります。
http://yadorigi.info/着付けの会|もっと気軽に、美しさを引き立て-2/

◎今回のコーディネート術
※着物の世界には「着物一枚に帯三本」という言葉があります。
一つの着物に、帯を変えていくことでどんな風に雰囲気が変わるかのポイントを教わります。

吉村「前回と同じお着物に帯は全く違うユーモア溢れる狸が愛らしい、ちりめんの帯を合わせました。今回は着物と帯のカラートーンが似ていたので、帯締めで華やかな色味を足すことで全体のカラーリングを引き締めています。」

着付けの会|もっと気軽に、美しさを引き立てる着物
2018年2月4日.18日、3月4日.18日、4月1日.15日、5月6日.20日(全て日曜日)
13:00〜15:00
単発参加のみ随時募集中
http://yadorigi.info/851-2/