漆の会|”漆と楽しむ、漆であそぼ。”レポート

今回のテーマはとにかく純粋に漆に触れてもらいたい。漆を楽しんでもらいたいというもの。
本当に新しい試みで、開始直前まで開催側の私たちは皆さんが楽しんでいただけるかドキドキしながらのスタートでした。

まずは漆とはそもそも何なのか、漆がどういう風に使われていたかを歴史を遡りながら学びます。
漆で修復した痕跡は縄文土器にもみられるという話や、”聖なるもの”として扱われていたという話も初めて聞く事ばかりで、漆に対して特別に感じるのは今も昔も変わらないのだと感じました。

次に漆に関するキーワードを壁に書き出しながら、目の前のサンプルと漆の組み合わせ方を頭の中でイメージする時間を取りました。
実はこの時間が一番重要で、とにかくまずは漆について考えてもらいたい。そういう意図がありました。

いよいよ実際に素材を選び、組み合わせながら漆を染み込ませていきます。
実際に漆を染み込ませていくと難しいなと思うことや、イメージと違かったと感じることが生じてきます。
しかし、その漆に触れて解ったことを体験していただきたく、参加された皆さんは作業時間を過ぎても熱心に続けていました。(笑)

ブローチ、箸置き、マドラー、コースターなどなど、皆さん自由に楽しく制作されていましたよ。
参加者の方々の満足の声を聞けて、この企画はまた是非やりたいなと思いました。

これから1ヶ月漆風呂で乾かす工程に入ります。
出来上がりが楽しみですね。